強迫性障害は本人は勿論、周囲の人に負担がかかっている事も多いです。今回はそんな「強迫性障害を患っている人が身近にいる方」にオススメしたい1冊をご紹介します。

強迫性障害の夫と暮らす妻の素直な心情を綴った漫画


強迫性障害の夫を持つ作者の日常や育児を書いたブログがマンガ化したものです。内容と可愛いイラストに惹かれてブログを読み漫画に興味を持ち、購入。

本の前半部分が「夫の強迫性障害」後半部分が「作者のうつ病」について4コマ漫画(カラー)で読みやすく書かれています。

読んですぐに旦那さんの症状や強迫性障害について説明がされていて、大体こういう病気なんだな、とざっくり知る事ができます。

主観は妻である作者さんですが、旦那さんのコメントも数ページ書いてあるので、強迫性障害を患う本人とその家族、両方の意見が聞けます。

お医者さんにかかって何をしたかとか、どういう解決法があるかとかそう言った事も記載されているので、参考になりました。

心に刺さる描写もちょっとある…。

この本は「強迫性障害の夫を持つ妻が描いた本」という事もあって強迫性障害をわずらう私は夫の気持ちも分かるんですよね。

だから作者さんの素直さが、心にグサッと刺さる事もしばしば…。

強迫性障害の夫と一つ屋根の下で暮らす上で、不満やら思う事がそりゃいっぱいあるよなー、と心の中で分かってはいるのですがそれをストレートに突きつけられるとやっぱり傷つくし、反論したくなる所もあります。

でも人の本心ってそういうものだと思うんです。誰だって理不尽な目にあえば、内心まで聖人ではいられない。

正直、家族がこの病気の人はかなり苦労してると思います。いちいち巻き込んでくるし、いつも変な事で不安になって動けなくなる…ストレス半端無いと思います。そしていつかストレスは爆発する。

それを素直に描いてくれているお陰で傷つけたくないから口に出さない、傷つきたくないから考えないという自分が無意識に避けていた部分に気づかされたと言うか…。

変な言い方ですが正直「少し不快に感じる部分はあるけれど、良い本」というのが私の素直な感想です。

この本は家族が「あーうちの人もこうだわー…」って共感したり、家族が思ってる事を「この漫画ではこうだけど、私はこう思ってる」とか、この本はそういう事を話すきっかけにもなると思います。

マンガだから気軽に見せられるし読んでもらえるし。


今の自分はここまで酷くないと思っていたけど夫の一言に衝撃を受けました。

作者さんがわずらった「うつ病」

本の後半は作者自身「うつ病(育児ノイローゼ?)」に関する事なのですが、私もうつ病を経験してるので、ここは共感の連続でした。

欝の時の感覚なんかは本当、あー私もそうだったわ…と懐かしさを覚えました。

親との関係や、理想と現実の違い、その乗り越え方も他人事とは思えず。同時にちゃんと答えを見つけて少しずつでも前に進む作者さんが羨ましくなりました。

この2つの病気の他、家族や日常に関する漫画も描いてあり、絵の温かみもあって全体的に明るくまとめられています。

強迫性障害に対して、こう思っている人もいると知ってしまう点では
今は不安に耐えるだけで精一杯な程症状の強い人に勧める事は出来ないけど、
少し余裕を持って生活できている方や家族の方にはオススメしたい1冊です。

規格外な夫婦 [ 龍たまこ ]

スポンサーリンク